代表執筆者：（株）復建技術コンサルタント　技術センター　市川健

論文のタイトル：植生が繁茂した中小河川におけるUAV写真測量を用いた河道形状把握手法の開発

論文の概要：多くの中小河川では、正確な河道形状データの不足により流下能力が適切に評価されておりません。簡易かつ安価な河道形状把握手法としてUAV写真測量が挙げられますが、これまでは植生下の地表面標高の把握が困難でした。
本研究では、中小河川における流下断面及び堤防高の把握に最適なUAV写真測量手法の開発を目的として、河川特性が異なる中小河川（6河川）において、高度・カメラ角度の撮影条件を変化させたUAV写真測量により取得した3次元点群と実測値の比較検証を行いました。その結果、冬季の垂直写真と高度40m・斜め20度のケースにおいて、流下断面積の誤差率4～5%（RMSPE）、堤防高の誤差8～10cmが再現できました。草本類では、枯死しない場合、周辺の点群から地表面を補間することにより流下断面積の誤差率7～9％で把握できることが明らかとなりました。

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